CEOメッセージ

平素よりファイントゥデイグループに対するご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

私たちは、「世界中の誰もが、素晴らしい一日を紡ぎ、いつまでも美しく、豊かな人生を送れるようにする」というパーパス(存在意義)のもと、パーソナルケア領域における、アジア地域のグローカル企業のロールモデルとして持続的な発展を遂げていくことを目指しております。

2021年7月にファイントゥデイ資生堂としてビジネスを開始して以来、まずは自律的な事業運営の早期確立に邁進してきました。
2022年度にはAPAC(アジア太平洋地域)の10拠点がグループに加わり、2023年4月には、資生堂の久喜工場を前身とする株式会社ファイントゥデイインダストリーズが、当社グループの生産拠点として始動しました。同年12月にはベトナム工場(Shiseido Vietnam Inc.)の譲受も完了しています。また7月には東京都江東区豊洲に自前の研究所を新設しました。
これにより、創業以来推進してきた技術開発から生産、販売に至るまでの一貫したビジネスシステムが整ったこととなります。毎日を美しく豊かにするパーソナルケア製品を、各地域の多様なニーズに合わせて柔軟・迅速に開発し提供していくことで、より一層アジアの生活者に支持されるよう努めてまいる所存です。

かかる事業運営と双璧を成すものとして、ESGの取り組みも創業時から注力しております。パーパスの実現に向けた、2030年を達成年度とする中長期ビジョン「Fine Today & Tomorrow 2030」を創業1周年の際に策定しました。4領域(Principle of governance:ガバナンスの原則、People:ピープル、Planet:プラネット、Prosperity:共栄)において  財務・非財務の戦略KPIを設定しており、あらゆるステークホルダーへ持続的に価値を提供していくための各種施策を推進しております。

このように、私たちファイントゥデイグループは事業運営とESGを経営の両輪と位置付け、自律したメーカーとしてのビジネス推進を加速させていくことで、あらゆるステークホルダーの信頼や共感を獲得し、感動を共にしていきたいと考えております。

そのために私たち社員一人ひとりが行動の礎にしているものが「バリュー(わたしたちの価値観)」3要素(お客さまへの想い・高品質、わたしたちが培ってきた美意識、フロンティア精神)です。
当社グループには、性別、年齢、国籍などを問わず多様な人財が集結しており、2023年度には社員数が3,000名近くとなる見込みです。こうした人財が部門、階層などの組織の枠を越え、3つのバリューを体現すべく自律的に課題解決に向かうことで、自然な形でインクルージョンが促進され、グローカルなイノベーションが生まれていくと考えております。

世界中の誰もが毎日を心豊かに、前向きに過ごせるよう、確かな品質の日用美品をお届けする。そして100年先の世代にも敬愛される企業グループであるよう挑戦を続ける。こうしてパーパスの実現に向け着実に歩んでまいります。ステークホルダーの皆さまには引き続きのご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
株式会社ファイントゥデイホールディングス
代表取締役CEO
小森 哲郎