丸紅ロジスティクス、ブリヂストンサイクル、ファイントゥデイが 3社連携による海上コンテナの共同利用を開始 ~ 環境負荷低減と2024年問題への取組みを推進し、持続可能な物流を目指す~

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 丸紅ロジスティクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:五島洋一郎、以下「丸紅ロジスティクス」)、ブリヂストンサイクル株式会社(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長:磯部正博、以下「ブリヂストンサイクル」)、株式会社ファイントゥデイ(本社:東京都港区、代表取締役 社長 兼 CEO:小森哲郎、以下「ファイントゥデイ」)は、持続可能なサプライチェーン構築に向けた、物流分野における環境負荷低減と、いわゆる「2024年問題」(時間外労働に対する新たな上限規制によるトラックドライバー不足の問題)等に対する取組みとして、3社共同で、異なる輸出入者間における「コンテナラウンドユース」注(1)の本格運用を2023年10月より開始しましたので、お知らせします。

■本取組みの社会的背景
 持続可能な社会の実現に向け、企業経営においてもESG(環境・社会・ガバナンス)の重要性はますます高まっています。その中でも、カーボンニュートラルの実現に向けた温室効果ガスの削減は非常に重要な課題の一つとなっています。
 またトラック物流業界においては、いわゆる「2024年問題」や、ドライバーの平均年齢上昇などによる人材不足が見込まれており、より効率的な物流の構築は喫緊の課題となっています。
 そのような背景のもと、より環境負荷が少なく、持続可能な物流の実現をブリヂストンサイクルおよびファイントゥデイにおいて模索していた中、丸紅ロジスティクスの商社系物流会社としてのネットワーク、およびこれまでの物流共同化の実績を活かし、今般の3社連携によるコンテナラウンドユースのスキーム構築に至りました。

■本取組みの特徴
 本取組みは、丸紅ロジスティクスが構築したスキームのもと、中国から自転車の製品・部品を輸入するブリヂストンサイクルが使用したコンテナを、ファイントゥデイの物流拠点に直接輸送し、そのまま中国向け製品の輸出に使用するものです。これにより、ブリヂストンサイクルとファイントゥデイが従来それぞれで行っていた、各社拠点と東京港との間の、空コンテナの返却輸送・送り込み輸送の工程を削減し、より効率的な物流を実現するものです。
 本年8月からテスト運用を開始し、このたび、安定的なオペレーションを継続できる目途が立ったため、10月より本格稼働をスタートさせました。
 一般的に、異業種間でのコンテナラウンドユースでは、それぞれが扱う物量や立地等の各種制約によりコンテナマッチング率注(2)の向上は難しいと言われています。今般の3社スキームにおいては、ブリヂストンサイクルおよびファイントゥデイの物量の親和性、および相互協力体制、さらに丸紅ロジスティクスが2社用に設置したコンテナのデポプール活用により、安定的オペレーションを実現しました(以下「取組み概要図」参照)。
 本取組みによって、2社における想定CO2排出量は、取組みを行わなかった場合に比べ最大24%(年間約160㌧)、ドライバー拘束時間は同じく最大30%(年間約6,600時間)の削減が見込まれます。今後、運営課題を解決しながら、60%~80%の高いコンテナマッチング率の実現に向けて運用してまいります。

【参考】取組み概要図


■各社の狙い・目指すもの

丸紅ロジスティクス:
 丸紅ロジスティクスでは、現在、業界別プラットフォーム事業を推進し、物流の共同化に取組んでおりますが、本取組みは業界を跨る物流における社会課題を解消するものです。丸紅ロジスティクスは、持続可能なサプライチェーンソリューションカンパニー且つグリーンロジスティックプロバイダーとして社会貢献してまいります。

ブリヂストンサイクル:
 ブリヂストングループは、サステナビリティを経営の中核に据え、ビジョン「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」の実現のため、様々な取組みを実施しております。今回の持続可能なサプライチェーン構築に向けた、物流分野における環境負荷低減と、いわゆる「2024年問題」に対する取組みは、グループのビジョン実現につながるものと確信しています。
 ブリヂストンサイクルは今回の持続可能なサプライチェーン構築を通じ、グループ企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment(ブリヂストン イーエイト コミットメント)」注(3)で掲げる「Energy:カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支えること」、「Ecology:持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと」にコミットしていきます。

ファイントゥデイ:
 ファイントゥデイは、「世界中の誰もが、素晴らしい一日を紡ぎ、いつまでも美しく、豊かな人生を送れるようにすること」というパーパス(わたしたちの存在意義)のもと、創業以来、事業運営とESGの推進を両輪とした経営を追求しています。その中でも、気候変動問題への対応は重要な経営課題の一つとして位置付けており、本取組みは、環境負荷低減と、より効率的な物流による収益性向上を両立するものです。
 当社は今後も、サステナビリティに資する様々な取組みを推進することで社会課題の解決に貢献し、持続的な企業価値の向上を実現してまいります。


注(1) 輸入コンテナの荷卸し後、空コンテナを港ではなく直接輸出企業まで運び、輸出用コンテナとして再利用する取組み
注(2) 輸入コンテナ輸送と輸出コンテナ輸送の往路・復路を組み合わせる比率
注(3) 「Bridgestone E8 Commitment」:ブリヂストンは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンの実現に向けて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を制定しました。これを未来からの信任を得ながら経営を進める軸とし、ブリヂストンらしい「E」で始まる8つの価値(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・社会・パートナー・お客さまと共に創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。
https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2022030101.html


<関連URL>

丸紅ロジスティクス:
環境への取組み:https://www.marubeni-logi.com/environment/

ブリヂストンサイクル:
ブリヂストンサスティナビリティサイト:https://www.bridgestone.co.jp/csr/

ファイントゥデイ:
サステナビリティへの取組み:https://www.finetoday.com/jp/sustainability/

<公式note関連記事>
異業種間のコラボで物流の"2024年問題"に挑む ~3社連携によるコンテナ共同利用の取組み~:https://note.finetoday.com/n/n2b6b22bc9384
EcoVadisでゴールド獲得!ファイントゥデイが推進するサステナビリティ経営とは?:https://note.finetoday.com/n/ndb261cd00b80


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