営業は、ブランドを生活者につなげる
“クリエイター”。
2008年に新卒で資生堂に入社。ドラッグストア向けの個店営業や営業企画を経験した後、2023年1月ファイントゥデイへ転籍し、営業部長に就任。現在は大手小売事業グループの担当営業として活躍している。一児の母。
売場作り、ポイント活用の提案、人気キャラとのコラボ…。
どんなプロモーションを企画するかは、自分次第です。
私が今手がけているのは、大手ドラッグストアチェーンへの営業活動。といっても当社の場合、営業と聞いてよくイメージするような「顧客に自社商品をより多く購入してもらえるようとにかく売り込む」仕事ではありません。顧客も私たちも、目指すゴールは「商品をより多くの生活者に届けること」。共通の目的を達成するために、ビジネスパートナーとして得意先様に協力を仰いだり課題解決のご提案をしたり、店舗で商品を手にとってもらうためのプロモーションを企画して提案・実行したりするのが私の役目です。当社にはさまざまな部署や職種がありますが、営業職がいちばん売上拡大に向けて自由に動ける立場だと私は思います。
たとえば、「このドラッグストアで当社の商品を買ったらポイントが2倍になる」という基本的な内容はもちろんですが、「商品Aとライン使いできる商品Bをセット売りする」といった販売方法や、過去に購入したお客さまに絞ってクーポンを発行する提案してみたり。最近では、より多くの人に「uno」の商品を手に取ってもらうべく、メンズメイク市場全体の拡大を狙ってライバル企業と協業し合同の売場を作った同僚もいました。さらに同僚の営業の中には「人気キャラクターのシールを購入特典にする」という案を企画して、制作会社と一緒にデザイン考案まで行った人もいるんですよ。きちんと効果につながるロジックが組み立てられれば、どんなアイデアを提案するかは自分次第。「自分だったらどんな売場に魅力を感じるかな?」「どんな訴求があれば手に取りたくなるだろう?」と考えながら企画を出すのは、本当に楽しいです。
さらにファイントゥデイは部署間の垣根がないため、他部署にも気軽に相談を持ちかけやすいという特徴があります。いろいろな人を巻き込むことで自分のアイデアをさらにパワーアップさせて実現化できるのは、当社で働く大きな魅力です。もちろん上長や先輩社員も手厚くサポートするので、若手メンバーにはどんな仕事も果敢にチャレンジしてほしいですね。
ライフステージが変わっても、一人ひとりが働きやすい。
そんな環境をもっとつくっていきたい。
これまでのキャリアを振り返ると、大きなターニングポイントは産休・育休だったなと思います。それまではドラッグストアの各店舗へ営業を行っていたのですが、育休復帰後は部署を異動し、営業企画の経験を積ませてもらいました。「売上を向上させるための日々の施策を、全体のブランド戦略を踏まえた上で考える」という動きや、顧客や社内からきちんと協力を得られるエビデンスの揃え方、企画が妥当かどうか判断する観点など、現在のどの仕事にも過去に培った能力・スキルが活きています。
ただ、育休から復帰したばかりの頃は正直不安も感じていました。というのも、当時の私は子育て中であることを周囲からかなり配慮され、復帰直後は負荷のかからない比較的容易な仕事を任されていたんです。ありがたいとは思いつつも、まわりの同期が着々とキャリアを積んでいる分、自分だけが置いてけぼりをくらっているような感覚でした。復帰してしばらく経ち業務にも慣れたので、上司との面談でこのモヤモヤした気持ちや今後のキャリアについて正直な気持ちを話しました。その後は色々な仕事を任せてもらい、たくさんの経験・チャレンジをすることができました。子どもがいて身動きが取りづらい私にとことん向き合ってサポートしてくれたことは、今でも本当に感謝しています。
私はこの経験から、これからライフイベントを迎える社員には、営業部長として“自分の価値観”をきちんと守りながら働ける環境を作ってあげたいなと考えています。これまでの子育て社員は「育児に注力するならキャリアアップは諦める」「仕事を頑張るならプライベートは多少犠牲にする」と、0か100のキャリアしか用意されていなかったように思います。でも、何をどれくらい頑張るかは人や時期によってそれぞれ異なるものですよね。右肩上がりではない、一度踊り場を挟むような緩やかなキャリアも私は肯定したいですし、もう一度キャリアアップを目指したいとなったときにはそれも全力でバックアップしてあげたいんです。その人が持つ価値観を大切に、後悔しない人生やキャリアプランを一緒に考えていこうと思います。